花が咲いて
散り
また咲くように
未来へ向かって
バックラッシュを代表する革と言えば「イタショル」ですが
ジャパンカーフもバックラッシュを代表する革になります。
イタショルよりもずっと以前からリリースされていましたが
バックラッシュ初期の頃は「ジャパンカーフ」と呼ばず「カーフ」とだけ呼んでいました。
今はその呼び名ではないですが、昔人気のあった「カーフタンニン二段染め」と呼んでいた製品があります。
それも革はジャパンカーフになります。
ジャパンカーフの良さはなんと言っても着心地です。
肌に吸い付く感じは他の革にはない着心地です。
繊維がきめ細かく滑らかで極上のフィッティングが得られます。
経年変化による革の柔軟性はありますが、光沢はじっくり自然に上がっていきます。
時間をかけて育てられる愉しみのある革です。
ターコイズカラーは2023SSが初めてのリリースではなく
2回目のリリースになります。
前回は2022SSです。
ダウンやゴートシリーズが秋冬にリリースされるように
ターコイズカラーは春夏しかリリースされませんので
1年に1回のみのリリースになります。
前回のリリース時も早々に完売になりましたが
先日の受注会で、よりお客様からのニーズを感じました。
これまでもブルーはリリースされていましたが
ターコイズはそのどれとも異なる色合いです。
染色した革を洗いにかけるのでネームタグはターコイズに染まらずヌメ色です。
製品洗いは染色した革で製品まで作り、その後洗いをかけます。
製品染めのようなうねりが生まれますが
製品染めに比べると色むらが少なくサイズ感が安定しています。
こちらの写真は1927-06の上に1927-01を重ねた写真。
身幅が下の1927-06の方が広いのがわかるでしょうか。
同じサイズでもこれくらい脇下から裾まで差があります。
サンプルのLサイズを測りました。
1927-01 着丈65cm 肩幅44cm 袖丈64cm 身幅49cm 裾幅43cm
1927-06 着丈64cm 肩幅43cm 袖丈66cm 身幅52cm 裾幅50cm
大きく違うところは身幅と裾幅です。
特に裾幅は7cmも差があります。
1927-01が裾に向かってタイトになっているのに対して
1927-06は身幅から裾までまっすぐのボックスシルエットです。
着用感ですが(158cm50キロの僕がMサイズを着用)
1927-01は体をグッと締めつけるようなコルセット感と脇下のつまり感。
特に裾がタイトなのでジップは閉めにくさがあります。
このように書くととてもタイトに感じますが
従来のバックラッシュのライダースと同じフィティング感です。
着始めはややしんどいですが、着ていると革が体に馴染み
着心地も上がってきます。
1927-06は脇下も身幅もきつくなくラクに着用出来ます。
それでいて革がもたついている感じでもありません。
冬は中にセーターも重ね着出来そうです。
ストレスフリーな着用感でした。
モデル 165cm / 60キロ
サンプルLサイズ着用
2015年に発売された「ジャパンホースタンニンブリーチ白製品染め後 墨染め」
以前の白は馬革の元々の傷などにより1着1着に色ムラ、サイズの個体差があまりに大きく、 生産が困難なため人気でしたが1回っきりでリリースされなくなりました。
この白を今もう一度再現出来ないか?
とチャレンジしたのが2023SSのジャパンカーフのホワイトです。
そもそも染料で白色がなく、タンニンで鞣した革を白で製品染めすることが出来ません。
かと言って顔料だと革の表情がなくなりバックラッシュ らしさが失われます。
欲しいのはすでに着込んだような風合いでありながら、上品さも併せ持つライダース。
一度グレーの染料で染めた上から白の顔料を吹き付け製品洗いします。
白の顔料を部分的に落とすことでこなれた雰囲気になっています。
このようにしたことで個体差による色ムラの差も少なく、サイズも安定して生産が可能になりました。
染色した革を洗いにかけるのでネームタグは染まらずヌメ色です。
製品洗いは染色した革で製品まで作り、その後洗いをかけます。
製品染めのようなうねりが生まれますが
製品染めに比べると色むらが少なくサイズ感が安定しています。
モデル 165cm / 60キロ
サンプルMサイズ着用