記憶の片隅には
手を離れた風船が
山の向こうへ
吸い込まれていく瞬間が
残像のようにやきついたままだ
そのとらわれのない”行き先”は
わたしのこころを
自由にした
いざコートが必要なくなってしまうと、なんとなく感じる寂しさ。
出先で気温が上がれば、腕にかけたアウターの行き場を持て余している。
何を着ることが正解かわからなくなるけれど、何を着ても正解と思えなくて。
季節の変わり目って、どうしてこんなに憂鬱になるんだろう...
日は長くなり、少しずつ変化する気候に喜びを感じる中、ウール素材のコートは、季節はずれ。
手持ちのアウターは、なんだか気分とズレているのかも...
思わず吐いた息は、聞こえないため息に変わっていた。
一刻一刻進む季節の中では、日向と日陰の温度差がまだ大きくて。
吹く風の冷たさに、両手をポケットに入れ肩をすくめる。
羽織りたいと、羽織りたくないのはざまで、いつしか動けなくなっていた。
植物や動物たちが目覚め始め、活動的になれる季節。
したいこと、行きたい場所へのワクワクがどんどん高まっていく。
人は欲張りだから
動きやすさや扱いやすさを求めるならば、おしゃれは諦めるべき?
そんな気持ちは寂しすぎるから、
「バルーンポンチョ」に期待してみたかった。
暖かくなってきたと感じながらも、1日の寒暖差はまだしばらく続きそう。
けれど冬とは違う朝夕の肌寒さには、いわゆる「アウターらしいアウター」ではもうtoo much。
季節感を合わせつつ、体温調節もしやすいアイテムは?
そんな質問に「ちょうどいい」と応えてくれるのが、「バルーンポンチョ」。
コートを脱いで春のトップスだけになった瞬間の、急に訪れる「こころもとなさ」に
「バルーンポンチョ」を羽織ったら、軽い素材がまるで優しいベールのように守ってくれて、安心感につつまれました。
いわゆるアウターとは違う、透け感のあるシャツのような ”重ねやすい軽さ” を感じ、「装う」ことへの広がりに気づかせてくれるようでした。
天気予報から聞えてくる、「本日はところによりにわか雨」というフレーズ。
そういえば春って意外に雨が多いんだった。
でも、時には傘を持って出かけることが億劫に思う日もあって。
それでも少し心配だから...と、バッグにしのばせます。
優柔不断な気持ちと一緒に「バルーンポンチョ」をクルクル、ポン。
ファッションでいう "レイヤード" という言葉は知っていたけれど、実際トライするには少し勇気が必要でした。
だけど「バルーンポンチョ」は、中の色や柄が透けたり、重ねたものがちょうどよく見える襟まわりのデザインだったりで、いつもの洋服の上に着るだけで "レイヤー上手" に。
袖や裾の丈感も簡単に変えられて、着ているものとの調整も簡単にできちゃいます。
体温調節ができるような機能面も嬉しいけれど、着回しの可能性に広がりを感じられた時は、やっぱり嬉しいです。
「バルーンポンチョ」は、創業120年を超えるイタリア老舗生地メーカーリモンタ社の生地で作られています。
高密度に織られた滑らかな手触りのナイロン生地で、着ていないみたいに軽いのも特徴です。
生地には撥水加工も施されているので、小雨だったり、雨宿り先を探す少しの間ならば大丈夫。
レインコートとしての止水加工や防水目的の縫製はされていない、あくまでファッションアイテムですが、バッグに入れてもかさ張らないので、お天気が不安定な日にはお守りみたいに持ち歩いてもいいかもしれませんね。
時々出てくる "透け感" というワード。
透け感を楽しむことのできるのは「バルーンポンチョ」の最大の魅力かもしれません。
たとえばボーダー柄を。
無地も素敵だけれど、柄のアイテムを少し透かせるだけで、小技が効いているようで嬉しい気持ちになります。
クローゼットに眠っている柄のアイテム、ありませんか?
アクティブにショルダーバッグで出かけたいけど、いわゆるスポーツブランドのウエアだと、「ジム帰り?」な印象に。
でも「バルーンポンチョ」なら、生地の繊細さやキレイ目にみえるデザインが、いつものお洋服やバッグとも絶妙にマッチして、スポーティさを取り入れたオシャレとして楽しめます。
「バルーンポンチョ」は日本の工場で作られています。
薄手の生地は縫製の技術を求められることも多いですが、生地に負荷がかからないよう丁寧に縫われています。
無地の中に美しく走るステッチは、無機質の上を伴奏するようにお洋服のポイントとしてもじわりと効果を発揮しています。
薄い膜のような繊細さと、相反するスポーティで活動的なデザインを持ち合わせた「バルーンポンチョ」は、カジュアルにもキレイ目にも使い分けていただけ、コーディネートの幅が広がるところが魅力です。
上質素材のカットソーのセットアップ「スローダンサー」と。
レザーのバッグとパンプスを合わせてお出かけ仕様に。
少し長めの着丈の「トワルドジュイシャツ」は、裾を出して着ることで、レーヤードが楽しめます。
タイトなニットと合わせる時は、「バルーンポンチョ」の袖をあえてググッと上げて、シルエットにコントラストをつけても◎
裾を絞って着丈を調整すると、スカートともバランスが取れます。
春から梅雨を経て初夏、そしてまた秋の始まりから。
中に着るものはTシャツからウール素材のニットまで。
「バルーンポンチョ」は、春の肌寒さを感じる頃、冷房よけが欲しい時、秋の風に変わった時の、寒さを軽減できる軽いアウターです。
月日の経過の中で着るものに迷いがちな時期にこそ、「バルーンポンチョ」が旬の季節になります。
「バルーンポンチョ」はベージュとブラックの2色展開になります。
優しいベージュにはメリハリを利かせたブラックのスピンドル(フードの紐)。
ブラックには同色のスピンドルが組み合わされています。
ブラックはあえてワントーンに仕上げることでモードタッチなファッションにも馴染むようにできています。
ゆったりシルエットでワンサイズのお作りです。
サイズ | 着丈 | バスト | 裄丈 | 裾幅 |
---|---|---|---|---|
72㎝ | 164㎝ | 88㎝ | 170㎝ |
袖口と裾は絞れるようにドローコード(紐)が通っているので、丈の調整ができたり、絞ってふんわりさせたりとシルエットを変えることで雰囲気違いを楽しめます。
「おーい」と呼びかければ、
やまびこがこたえる。
声は、思いがけないほど遠くまで届いた。
山の向こうに消えていった、
あの風船はいまどこを飛んでいるだろう。
自由を手にしたこころと同じくらい、
楽しげに無限を目指していることだろう。
それは海を渡り、
いつしかじぶんの願いにつながるんだろう。
〜繊細なニュアンスを表現する日本製〜
「ふたたび洋服も、ファストからスローへ」
「フォローコート」「おかかえバッグ」をはじめとするsoutiencollarの全アイテムは、国内優秀小規模メーカー、少人数アトリエで作られています。
近年の海外大量高速生産に押され、日本製はすでに国内での流通量は全体の2%のみとなりました。
大量生産では出せない、随所に手作業も入る工程による丸みと膨らみ、長年培った技術による人肌感が伝わるひと手間や細工、外見だけでなく安心や優しさもお楽しみください。
soutiencollarのアイテムはこちらから