明日はこれくらい
今日はこれくらいに
これくらいはいいこと
無駄なことは嫌い
これくらいは
これくらい羽目を外す程々に
日々ほしいのは
余白のところに潤い
これからは
「長く着たいから」とか、「合わせやすいものがいいから」とか、そういう基準で選ぶと、とてもシンプルなデザインばかりが集まってしまって
「同じものばかり」なんて家族に言われてしまったり、、、
だけど、毎日の基本になるようなベーシックなアイテムに関しては、シンプルだとコーディネートする時にとっても便利なので、やっぱり持っていたかったりするのが本音だったりもします。
例えば「タートルニット」。
季節によっては一枚で着られるし、重ね着の季節にはカーディガンやジャケットの中に着るのに便利で、秋から春にかけてロングシーズン活躍のお洋服。
度々出番があるから、シンプルなのがいいかな、、、って。
でも、だからって、いつの日からか普通なものを求めているわけでもなくっなって、、、
店頭であるお客様がこんなふうにおっしゃっておられました。
『シンプルがいいけれど、よく見るリブのタートルニットがいいわけでもなくって
素材はやっぱり、上質な方が良くて
フィット感は、締め付けすぎず、緩すぎず。
タートルの具合は、かなり重要ポイント。
伸ばして着ても自然な感じでサマになるものじゃなきゃ。
気になって何度も直さないといけないのは、絶対 × 。
普通だけど普通じゃない、そんなのがなかなか無いんです。』
私もこちらのお客様と同じで、昔若い頃は全体がリブ編みになったよくあるハイゲージのタートルセーターを、定番のように着ていた時期がありました。
でも気がつくと、着なくなっていて。
年齢とともに、ピタッっとしすぎるものも違ってきたし、全体的になんだかしっくりこなくなっていったんです。
それでも、首にキレイに沿うタートルニットは、女性を美しく見せてくれるなぁとか、一枚でもコーディネートにちゃんと存在感を持たせてくれるし、インナー使いで脇役としても大活躍してくれる......とても頼れる一枚。
だから、また定番のように着られる理想のタートルニットがないかなって、ずっと探していました。
ふと目に留まった一枚のニット。
それはそれはシンプルで、でも何か他と違う空気を纏っていました。
他の洋服に混ざっていても埋もれなかった存在感
"普通に見えて普通じゃない" この感じはどこから?
それはディテール、素材、編み地など、いくつもの小さなこだわりからきていました。
例えば、お客様もこだわりを持たれていたタートルネックの部分。
細いリブの編み地はスーッと伸びる部分と、身体の動作に合わせて滑らかな曲線を描く部分があって、程よいフィット感。
この適度なリブのフィット感が着ていても変にヨレたりせずに、自然でなんともおしゃれな感じに落ち着いてくれます。
タートルネックの後ろには小さなスリットが。
うなじって同性でもつい目がいってしまう場所。
まるで女性のチャームポイントを知っているみたいに、目線の集まることろに密かにデザインがされています。
首が詰まっているから、髪をすっきり一つにまとめることも多いタートルニット。
そんなヘアスタイルの日にでも、後ろ姿が映えそうです。
お袖は通常より長めに作られたリブと、ちょっぴりパフスリーブのようになったシルエットが特徴です。
そのお袖のシルエットが周りを明るく照らす「ランタン」に似ていることと
「また、毎日に着られる定番ニットに出会えた、、、」
そんな喜びが心にぽっと明かりが灯るようで、「ランタンセーター」って呼ばれています。
ニットなのにまるでブラウスのカフスみたいな存在感のお袖。
折り曲げて袖口にボリュームをつけてもいいし、伸ばしたところにブレスレットや時計をコーディネートするのもいいかも知れません。
決して華美ではないけれど実はこだわって作られた部分があって、
そんなところが、「シンプルだけど普通じゃなくて、、、」っていう、繊細な部分を求める気持ちに、応えてくれるかのよう。
うなじの小さなスリットも、袖のリブの長さも、きっと無くても一枚の洋服としては成立するのだけど
”あえて”そうされたデザインは、余白のようなものなのかもしれません。
空間を加味した建築物のように、写真の構図のように、、、余白がもたらす感性への刺激。
一見無駄なようでも心が豊か潤うのは、そんなことろなのかもしれません。
「ランタンセーター」はブラック・カーキ・グレー・アイボリー・トップグレーの5色展開になります。
トップグレーは2023AWからの新色になります。
昔よく着ていたタートルニットがいつしか着なくなっていった、、、
それにはシルエットにも理由があったのかもしれません。
全体的にリブ編みになったタートルニットだと、すべてがピッタリしすぎて何かのインナーにしか着れなかったり、身体のシルエットが強調されて、気になってしまうことがあります。
その点、「ランタンセーター」のように、ネックと袖と裾だけがリブのデザインだと、全体的に女性的なメリハリはあるけれど身体のラインを拾いすぎず、
また身頃の適度なゆとり感は上品さも失わず着ることができます。
身頃の編み地はリブではなく、天竺編み(平編み)で、身体とニットの間にふんわり空気が入ったようなシルエットになってくれるからピッタリとなりません。
袖付けもラグランスリーブになっていて、アームホール寸法もゆったりめに取られているから、着る人に馴染みも良く窮屈感も感じにくいのが特徴です。
「ランタンセーター」はとても上質な素材で作られています。
使用されているのは、厳選されたオーストラリア産のエクストラファインウール(EXTRA FINE MERNO)で、他のウールに比べると、保温性も高く羊毛の中でも高級なものに入ります。
その素材にソフトな風合いと発色性、ふくらみ感を持たせる加工を施しイタリアンテイストの糸が出来上がり、その糸がハイレベルな技術で「ランタンセーター」に編み立てられていきます。
「ランタンセーター」は日本国内の信頼のおける有力ニットメーカーで作られています。
天竺編みの目面(表面の編み目)にこだわった低速編み立てを行っているのが特徴で、低速編みすることで編み目がブレることなく美しい目面となり、さらに糸の持つテンションと併せて柔らかな風合いを残します。
着用による着崩れがしにくいような工夫(ストレッチ糸をプレーティングすることで張り感を出す)もされているため、美しいシルエットを保つことができ、着用していても品質の良さが伺える一着に仕上がっています。
上質なオーストラリア産のエクストラファインウールは繊維も細いので、見た目の素材感もさらりとしています。
そのため、季節的には秋から春まで着られる素材感になります。
薄手の編み地になるので、重ね着の季節にはジャケットなどの羽織りものの下にも着やすいです。
陽射しはすっかり明るくなったのに、まだ寒い、、、
そんな春への移り変わりのタイミングは、温かくはいたいけれど、冬のコーディネートをひきづりたくなくって、着るものに困りがち。
でも、「ランタンセーター」の素材感なら、明るくなった陽射しにも違和感がなく、春を予感させるコーディネートに。
春コートの中に着ていても、軽さのある印象になります。
パンツ、スカート、ボリュームがあるものないもの、どんなボトムのタイプにも合わせやすい身幅と丈感で作られているのも「ランタンセーター」の特徴です。
また、不思議とパンツの時とスカートの時ではニットの印象もちょっぴり違う気がします。
パンツの時に見せるメンズライクな印象、スカートの時に見せるしっとり女性らしい印象
シンプルだから、その時々で持っていきたいコーディネートの色に染ってくれるのかもしれません。
カゴを合わせたい休日のコーディネートに。
ハイゲージのちょっぴりきれいめな「ランタンセーター」は、
公園へ、、、というよりは、気持ちが向くのは、インテリアや食器のセレクトがおしゃれな街のカフェ、、、
ボトムもいつものデニム、ではなくて
こっそりオシャレを仕込んだ「パンツヴェルラン」で、目的地まで気持ちを高めて。
メンズライクなパンツと合わせたら、静かで知的な印象。
読書にふけったり、美術館へ足を運ぶのもいいかもしれません。
携帯電話で十分になっていて、すっかり距離ができていた、腕時計。
時間を確認するその姿は大人でさりげないカッコ良さがあって好きだったはず...
「そうだ、久しぶりに。」
お袖の長い余白に掻き立てられて、楽しみが再び。
あれも合うかもしれない
これも合うかもしれない
ひらめきや
工夫で
新らしい引き出しが
一つづつ増えていく
手を伸ばすたび
新鮮さがそこに
〜繊細なニュアンスを表現する日本製〜
「ふたたび洋服も、ファストからスローへ」
「フォローコート」「おかかえバッグ」をはじめとするsoutiencollarの全アイテムは、国内優秀小規模メーカー、少人数アトリエで作られています。
近年の海外大量高速生産に押され、日本製はすでに国内での流通量は全体の2%のみとなりました。
大量生産では出せない、随所に手作業も入る工程による丸みと膨らみ、長年培った技術による人肌感が伝わるひと手間や細工、外見だけでなく安心や優しさもお楽しみください。
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