何をしていても、何を見ていても
感情が波のように押し寄せることが少なくなってしまった。
好きな音楽にひたりながら、こころの針が動く瞬間を
いつもさがしていたっけ。
最後に本を読んだのはいつだろう。
素敵なカフェを見つけても時間がなくて足早に通り過ぎる日々ばかり。
好きだったはずのものと距離ができ、そんな自分に自己嫌悪。
カフェに行く時間は、実はおしゃれを楽しむきっかけになっていたみたいだ。
気分を上げたくてクローゼットを”好き”で埋め尽くしてみたものの。
気に入っていたはずのあの服も、年月の経過とともに気持ちのバロメーターは右肩さがり。
好きという感情にも、賞味期限がありました。
気持ちの新鮮さを持続させるには、どうしたらいいのでしょう。
整理できていないクローゼットから、
たたまれた洋服のやまが覗いています。
それはこだわりを見つけられなかった私にとって
愛着という意味が曖昧だったから。
丁寧にハンガーに服をかけるということと、
時間をかけることの間に繋がりが見えた時
はじめて愛着がうまれる実感を得た気がしました。
家と職場の往復では、じぶんと向き合う機会が減ってしまいます。
「わたしって何がすきだったんだろう。」
その小さな投げかけで、じぶん自身の輪郭がさらにぼやけてしまいました。
何かを好きのまえに、じぶんをちゃんと好きになりたいって思い始めたんです。
パタン、パタンと器用に手早くおりたたまれたクレープは
その規則正しい折り目を見た者にも感動をくれるもの。
誰も見ていなくてもじぶんを律してしまい、
誰かが見ているかもしれないと、気を抜けないこの性格を
人はまじめだというけれど、
じぶんの中の折り目正しい一面は、誇れる所だって思いたい。
そんなあなたの1枚になりますように。
朝の身支度は、いそがしいわたしたちにとって1日の始まりになる大切な時間。
「クレープシャツ」は、1分でそのイメージを描ける柔軟なデザインでできています。
鼻歌を歌いながら気分を盛り上げ、今日という日を思い浮かべていると
こころのひっかかりが、スルりとほどけていくのを感じます。
本が好きな理由は、いろんな世界をみせてくれるところです。未来にも、過去にも、海外にも、宇宙にも。
行けない場所なんてきっとなくて。
本を片手にカフェを目指すなら、気心知れた友人を誘うように「クレープシャツ」がいい。
語りどころが多いところはきっと、共通点になるから。
”忙しい”って、わたしにとって便利な言葉でした。
その言葉に隠れてじぶん自身と向き合うことをさけていたのかもしれません。
アイロンがけが億劫に感じるのなら、その手間は自分の時間に使いましょう。
じっくり鏡をのぞき込む時間はなくても、好きな服をハンガーにかけるだけで、
目の前の忙しさから、ほんの少し距離をとることができるかもしれません。
こころが瑞々しく潤っている時期は、
何かを大切に思う気持ちにちゃんときもちが動くんです。
「長く着たい」と思えたお洋服は、旬がずっと続く予感がするもの。
こころの潤いと、洋服が生き生きする様はできるだけイコールでいたいから
「クレープシャツ」のように”着ごろ”を感じられるシャツは嬉しいものです。
気が付けば、すっかり分別を身につけてしまっている自分がいました。
何かを選択するたび、あそび心や冒険心を大切にしていたわたしは
影を潜めてしまっています。
それに気付いたとき、あの頃憧れた真っ青な車をふと思い出しました。
憧れへの淡い想いが再燃します。
あの青い車でドライブする姿を思い描けるうちはきっと大丈夫。
わたしはまだ、走り出したばかりなんだもの。
年齢や立場によっては、少しだけ気合をいれた装いが必要なことも。
そういう時は、本来の自分とかけ離れた姿を見せていることもあるでしょう。
その逆に休日はリラックスしていたい、着飾るのではなくありのままでいたい。
その素直な気持ちから、こころをスッピンにしてくれる
「クレープシャツ」を羽織りたくなります。
コットンやシルクのような、天然素材はもちろん好きだけれど、
気持ちに余裕がなかったり、人にやさしくできないときには
自然体である「クレープシャツ」が心地よく感じたりして。
ハンガーからするりと外すことができるシャツには
ざらついたこころの表面をそっと撫でてくれるなめらかさがあります。
あの頃は、大きな壁が立ちふさがっているような生きづらさの中にいて。
自分へのエールを綴った手紙は、引き出しの奥にしまったまま。
紙のざらつきは、指先が覚えています。
シャツに触れるとあまりにも滑らかで、より便箋の記憶がクリアによみがえりました。
クレープシャツが記憶を呼び覚ますスイッチになっているからかもしれません。
月の灯りをたよりに進む道は、暗くて不安になってしまいます。
けれど月明りのような優しいオフホワイトと、
月明りに照らされて浮かび上がる闇夜のブラックは
「クレープシャツ」ならではの魅力に。
やっと届いたネオンの光りに照らされたベージュには、
だれもがほっとするあたたかさをかんじることでしょう。
いつもはモノトーンでまとめていたわたし。
黒が主役のコーディネートは何かプラスしたくなる気持ちにかられていたけれど。
「クレープシャツ」の生地は、控えめな光沢が魅力のひとつ。
黒がひろう色が生地の表面でキラキラ輝いているんです。
迷うことが楽しみなこと。
迷うから胸が苦しくなること。
迷うという感情は様々だけれど、1日を決める洋服選びは
できるだけハッピーな気持ちでいたいもの。
着慣れたアイテムとも馴染みやすい「クレープシャツ」は
”とりあえず”で選んだとしても、「正解」に近いと思わせてくれる心強い1枚に。
出勤時にいつも前を通る近所のパン屋さん。
数メートル先からもいい香りが漂ってきます。
朝は弱いけれど仔猫の小さなあくびを見たくって
最近は迷わず「クレープシャツ」をチョイス。
時間勝負の朝は、つい手に取ってしまうシャツなんです。
夏は長く、秋は短くなった昨今。
季節の移り変わりが曖昧で、あっという間に冬が到来。
四季を大切に思う私たちが失ったものは、思った以上に大きなものかもしれません。
その曖昧な季節の中でも、おしゃれは欠かしたくない。
その気持ちを忘れないために「クレープシャツ」があるとおもうと、自然と気持ちも上向きに。
子どものころ、”みにくいあひるの子” という童話を読んだ時、
黒い羽根の小鳥に心をひかれた記憶があります。
黒い小鳥の数奇な運命は幼い私の記憶にピタッと張り付きました。
ベーシックは溶け込むものと思い込んでいたけれど、
黒という色は、独自の美しさをもっています。
シャツを羽織り、ただそこにいるだけでオーケーになるって、
実はすごく特別なことなのかもしれません。
「クレープシャツ」はBLACK、OFF WHITE、BEIGEの3色展開です。
身巾に対してこぶりな衿は、シャツっぽさをやわらげるデザイン。
とろみのある生地との調和が衿の細部に表れています。
「クレープシャツ」の後ろ側には、ヨークの下にタックがデザインされています。
1枚で着た時や、ボトムから出した着こなしには表情がうまれより洗練された印象に。
袖口のカフスにも秘密があります。
ボタンを袖口から気持ち下がったところにつけることでカフスを少し折り上げると、雰囲気に変化がつくのです。
そのひと手間でコーディネートの幅も広がりますね。
「クレープシャツ」の裾は、後ろ下がりになっています。
前から見た時に重い印象にならず、ボトムにインしやすい丈感も嬉しいポイントです。
先日会った友人は、学生をやり直すと言ってはにかんでいた。
また別の友人は、誕生日には必ず外国で迎えるんだと目を輝かせた。
じぶんの日常は穏やかだった。
忙しく生きる彼女たちを合わせ鏡で見た時に
じぶんにとっての幸せは、なにであるかということに気付かされる。
同じ場所でずっと足ふみをしているような感覚になってしまったら
一旦立ち止まって周りを見渡してみるのもいいかもしれません。
変わらないことの中にある尊さや、きれいな景色をみつけられる自分も
また瞳を輝かせているにちがいないのだから。
〜繊細なニュアンスを表現する日本製〜
「ふたたび洋服も、ファストからスローへ」
「フォローコート」「おかかえバッグ」をはじめとするsoutiencollarの全アイテムは、国内優秀小規模メーカー、少人数アトリエで作られています。
近年の海外大量高速生産に押され、日本製はすでに国内での流通量は全体の2%のみとなりました。
大量生産では出せない、随所に手作業も入る工程による丸みと膨らみ、長年培った技術による人肌感が伝わるひと手間や細工、外見だけでなく安心や優しさもお楽しみください。
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