華やぎから立ち止まり
いつもは真っすぐ進む通りを
左に曲がる
初めての路を行くなんて
わたしらしくないのが新鮮で
歩幅がスロウになっていく
「こんなところに小さなパン屋さん」
クロワッサンやシナモンロールは見当たらない
籐のカゴに入れられた カンパーニュ
ただそれだけなのに ”美味しそう” が増す
裏通りで見つけた 静けさの パン
ただ佇む それだけで
秘密みたいに振り向きたくなる
服の魅力はいろいろ
キレイめ系
機能系
お値打ち系
雰囲気系?
新しい服に期待すること
それは変化
普段歩かない路、選ばない服って実はずっと気になっている存在。
だからこそ魅力的で、その場所その服に似合う自分が憧れでした。
“雰囲気のあるコート”は着る度に私を受け入れて
今日はマフラーと合わせてみたら?
と教えてくれた...。
「そのコート可愛いね」と言ってもらえると嬉しいけど、
「そのコートあなただから似合うね」
と言われたら、自分の持つ雰囲気に合ってるんだな
と嬉しい気持ちになります。
年齢を重ねていくことで、自分自身の見られ方は
少し変化を望んでいたりします。
いつもの慣れ親しんだ何かを選ぶのではなく
“ちょっと挑戦する”何かを選ぶことで
特別な気分を味わうことができるのでは…。
ただ、そういう服ってシンプルだったり誰もが似合う訳でもない印象があって...
決まる人、決まらない人、ってあるから難しい。
難しいけれど、着るたびに自分も慣れ親しんで違和感をなくしてくれるのでは...
“私だから似合う”そう思える一着は、これからの自分に自信もつけてくれると思う。
そんな期待もあって、今まで着ていたトレンチコートから
今まで選ぶことのなかったクールさを感じるコートを思い切って選んでみました。
そのコートはちょっぴりモードチックな「カンパーニュコート」。
味わい深いカンパーニュのように、このコートを羽織る度に
見たことのない自分を発見していて。
トレンチコートとはまた違った雰囲気重視のコート。
いい意味で“助け舟”を出してくれないから
その日の気分や気持ちで足し算したり引き算したり、
気分の移り変わりを受け入れてくれます。
例えば、今日はこの一枚でベーシックにかっこよく着たい日。
また別の日は、シックで女性らしくきっちり着たい日。
と、男性っぽく、そして女性っぽくを自分なりに表現してみたくなる一着なんです。
「カンパーニュコート」に使用されているウール素材は、アルゼンチン最南端・パタゴニア地方にある“砂の岬”を意味する町、プンタ・アナレスで育った羊の毛が使用されています。
こちらの羊毛は、メリノ種と毛足の長いリンカーン種を交配させた「コリデール種」の羊から採取された、希少性の高いウールです。
プンタウールに特別な最終工程を二度にわたり施すことで、英国羊毛のような素朴な風合いが生まれ、美しい表面感を併せ持つ素材に仕上がっています。
「プンタ」という名称はこのウールのニックネームとして用いられています。
また、こちらのウールはオーガニックテキスタイルの世界基準である「GOTS(Global Organic Textile Standard)」の認証を受けております。
またプンタ・アナレス地域は寒冷で、風や乾燥が非常に厳しい環境であるため、羊に“羊羽(ヒツジバエ)”が発生せず、ミュールジング(臀部の皮膚を切除する処理)が必要ありません。
そのため、動物福祉に配慮した“ノンミュールジング”ウールとなっております。
「カンパーニュコート」の生地は、そういった背景のある上質なウール素材を使用し、日本国内の職人さんが織りから整理加工(*A)まで手がけています。
また、縫製も日本の工場で丁寧に仕上げられています。
(*A)整理加工とは、前もって捻らせたり縮めたり風合いを持たせるための生地の最終仕上げのことです。
「カンパーニュコート」の一つの特徴でもある襟。
歴史を遡り19世紀、元々は男性の外着だった「チェスターコート」がデザインベースとなっています。
テーラードジャケットのような上襟と下襟のあるデザインで、胸元が細くV字に開き、着るとすっきりとした印象になります。
左襟にはボタンホール、右襟の裏にはボタンが付いていて、閉じて着ていただくこともできます。
しっかり襟を立ててボタンを止めて着ると、ちょっとした防寒にもなりますょ。
立ててきた時の "見た目" も大事。
襟裏には別生地が使われていて、型崩れ防止や補強の役割もあり、襟の立体的な形も美しく保ってくれます。
身頃のフラップポケットの裏地と、袖裏には、ストライプの生地が組み合わせれています。ベージュ地に細いグレーといった控えめなストライプ。ちょっぴりの懐かしさと粗野な雰囲気を壊さず、だけどこだわりも感じられる素材の組み合わせ。
着用した時の何気ない仕草の時に、チラリと見せるそのこだわりがおしゃれの醍醐味かもしれません。
“パンツと合わせてかっこよく”な印象のカンパーニュコート。
だけど時にはスカートだって合わせたい...
そうすると気になるのが、丈感。
膝下まであるミディ丈のスカートを合わせてみたら、こんな感じに仕上がりました。
少しきれいめに、この日は5cmヒールのパンプスでバランスを取って。
幅のある身幅と、肩幅からぐっと下げた位置に付けられた袖のデザインで、アームホールにはゆとりがあります。
そのため、少々厚めのニットでも無理なく中に重ねることができます。
着込むことの多い季節は、"着膨れ感" が気になることもありますが、「カンパーニュコート」なら、すっきりキレイなライン。
見た目にも窮屈感がなく、大人の着こなしで好印象。
リラックスしながらゆったりとお散歩。
そんな日には、あたたかニットをお供に選ばれてもいいかもしれません。
テーラードジャケットのような襟のデザインできちんとした印象もある「カンパーニュコート」は、セレモニーからちょっとしたお呼ばれや、ちょっといいレストランでのお食事会などにもお召しいただけます。
"行事の装い" となると、なんとなくコンサバティブに収まってしまうのが悩みでしたが、ちょっぴりの個性を残しつつきちんと感も得られる「カンパーニュコート」は、日常から大切な日まで幅広く活躍してくれます。
「カンパーニュコート」はワンサイズのお作りです。
広めの身幅とドロップした袖付により、アームホールもゆったりとしたデザインになります。
サイズ | 着丈 | 身幅 | 肩幅 | 袖丈 |
---|---|---|---|---|
約97㎝ | 約66㎝ | 約59㎝ | 約52.5㎝ |
一見、細身ですっきり。
だけど実は普通にしてるとわからない “隠された分量感” が、ふっと手を上げたこんな仕草でひょっこり顔を見せたり、角度を変えるとたっぷりのゆとりがちょっと野暮ったく戯れていたり
一見、わかりにくいところに洒落感のエッセンスが香っている「カンパーニュコート」。
自分より出すぎない
歩調が合うデイリーコート。〜繊細なニュアンスを表現する日本製〜
「ふたたび洋服も、ファストからスローへ」
「フォローコート」「おかかえバッグ」をはじめとするsoutiencollarの全アイテムは、国内優秀小規模メーカー、少人数アトリエで作られています。
近年の海外大量高速生産に押され、日本製はすでに国内での流通量は全体の2%のみとなりました。
大量生産では出せない、随所に手作業も入る工程による丸みと膨らみ、長年培った技術による人肌感が伝わるひと手間や細工、外見だけでなく安心や優しさもお楽しみください。
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